目の下脂肪再配置は、目の下が相対的見てにボリュームがふくらんだり、無くなったりする手術で多くの方々に知られている手術方法です。 近年では芸能人とそのご家族が目の下の脂肪再配置手術を行い韓国国内でも話題になったりしました。 他の良く知られている手術に比べて情報量が多少不足し、回復する過程や副作用について誤認される事がよく御座います。 本日は質問と回答形式で目の下の脂肪再配置について解説して行きます。
まず目の下脂肪の再配置手術は、目の下に位置する脂肪を3つのタイプにより分ける事が出来、そのタイプにより変わる事が御座います。 -目の下の内側が飛び出した内側突出型 -目の下の外側に飛び出した外側突出型 -内側と外側全体に飛び出した前半突出型 と症状を分けることができます。 3つのタイプにより除去または再配置を適切に行い症状の改善を行う必要が御座います。
一般的な目の下脂肪再配置の手術過程は次の通りです。(病院により異なる場合が御座います。正確な診断と手術方法は医師に相談されて下さい。)
1.下まつげから2-3mm下結膜部分の切開
2. 眼窩隔膜と内部脂肪を引っ張り固定
3. 脂肪を適切な位置へ再配置
4.縫合
もし目の下の脂肪が多すぎたり、眼窩隔膜が何らかの原因で弱くなり脂肪層が前に下がった場合には目の下の溝側に有る脂肪を均等に伸ばす手術を行います。 手術的な方法ですので、腫れや痛みは当然伴いますが、ケアによってダウンタイム期間は短くなります。
- 目の下の脂肪再配置の副作用、3問3答
Q. 手術後、物が2~3個に重なって見え、めまいがします。
A.目の下の脂肪袋を再配置する過程で神経が一時的、あるいは永久的に損傷すると、瞳の動きに影響を及ぼす事が御座います。 一般的には手術の過程により神経が永久的に損傷する事は珍しく、時間が経つと自然に回復する事がございます。 相当期間が経過したにも関わらず症状の改善が診うけられない場合には、手術を受けた病院または眼科などに行って診断を受ける事をお勧め致します。
Q. 目の下の痛みが2週間経っても続きます。 更に頬を触った際に硬くて腫れた様な感じがあります。
A.目の下の脂肪を再配置する過程で取り出した脂肪袋を目の下の溝側に固定する手術を行います。 腫れは通常、下の方に下がってくる為、手術部位の下側が硬く感じる場合が御座います。 この症状は、時間経過と共に徐々に感覚やヒリヒリ感が好転する可能性が高いです。 回復する時期は個人差により異なります。
Q。 手術を行ってから5週間くらいになりました。表情を作ってない時は問題はありませんが、 笑ったり目を開ける際に頬の筋肉は上がるのに、目の下の筋肉は一緒に上がらずシワが酷くなり、瞳孔下の白目が多く見えます。
A.瞳孔の下に白目が多く見える場合には三白眼と予想され、表情が変化しているにも関わらず目の下の筋肉が一緒に動かない場合、目の下の筋肉が損傷している可能性が御座います。 軽い損傷の場合3週間~4週間程度である程度戻って来ますが、手術後5週間以上の時間が経過しておられますので、手術を受けた病院にて診断を受けられる事をお勧め致します。
目の下の脂肪再配置は手術方法が難しく複雑な方式ではありませんが、目の周辺には血管や神経が多く通り、皮膚の厚さが他の手術部位に比べ薄く、少ない出血でもあざや腫れがひどくなる場合が御座います。 特に手術直後の48時間は腫れとあざが一番ひどい時期なので、アイシングなどの管理をしっかりと行う必要が御座います。 時間がかなり経過しても痛みが続いたり出血が続いている場合には、手術を受けた病院にて処置に関する問い合わせされた方が良いでしょう。
目の下の手術後には、なるべくならば1週間程度は休む期間をあらかじめ確保し、回復に集中し断続的に発生する恐れのある症状へ早く対処された方が良いでしょう。 大部分の場合には約2週間~3週間ほど経つと、ほとんどの腫れや痛みが和らぎ、4週間目以降ほぼ安定した状態になります。 これも個人の体質によって差が有る為、ダウンタイム時期についての違いが発生致します。
- 目の下の脂肪再配置再手術、3問3答
Q.目の下の脂肪再配置を行った後も、ミッドチークライン(ゴルゴ線)や小じわのような物が残っています。
A.回復の度合いにより異なりますが、腫れがほとんど引いた後も、ミッドチークライン(ゴルゴ線)や小じわが酷い場合には、 皮膚組織の切除といった下眼瞼手術を並行して行う事が可能です。しかし、患者様ごとの年齢層、皮膚状態、目の状態をまず考慮して決める事が重要です。
Q.目の下の脂肪除去と再配置を同時に行ったのに目の下がとても凹んで見えます。
A.回復の度合いにもよりますが、目の下脂肪を多く取り除いた場合に発生する事が御座います。 改善の為には、目の下部分への微細脂肪移植の様な手術が行われる事が御座います。 目の下の脂肪は下斜筋(IOM)を境に3つのポケットがあり、位置と突出した度合いにより手術方法が少しずつ異なります。 例を挙げるとすれば、目の下の脂肪が全体的に突出しているのか、内側あるいは外側に脂肪が突出しているのか、を確認し適正量の脂肪を除去または再配置する必要が御座います。
Q.目の下の脂肪を再配置してから3週間が経過しますが、手術前と同じ様に目の下がふっくらしています。
A.回復の程度にもよりますが、もし再配置した脂肪が固まっている場合には、1ヶ月~2ヶ月ほどもっとお待ち頂く事になります。 もし2ヶ月目以降にも変化がなければ、再配置した位置の問題や脂肪除去が適正量で行われなかった可能性が御座います。 この場合、手術した日より6ヶ月後経過した後に再手術を考慮する事が出来ます。
目の下の張り感、断続的な腫れ、硬さ、表情の変化などは深刻な状況を除けば数カ月以内に回復する可能性が御座います。
しかし、最初の手術による目の下の脂肪量の非対称、眼瞼内反、目の下シワといった症状は改善の余地が御座います。
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